大学編入のスケジュール!国公立に合格するための計画の立て方
こんにちは!ステップ編入学院の運営です!
この記事では、
大学編入のスケジュール感ってどんな感じなんだろう?どうやって計画を立ててすすめればいいのかわからないな。
という疑問にお答えします。
大学編入は全体のスケジュールを把握して、勉強計画を作ることで合格にグッと近くことができます。
記事内で詳しく説明します。
ちなみにこの記事を書いている僕は大学受験に失敗してFラン大学に進学。編入試験を知り人生を変えたい一心で努力し、大阪大学、神戸大学に合格しました。そういった経験から解説します。
〜本記事の内容〜
- 編入試験のスケジュールを把握しよう
- 国公立に合格する勉強計画の立て方【準備編】
- 国公立に合格する勉強計画の立て方【計画編】
- 勉強計画を立てる時の注意点
この記事を読めば「編入試験のスケジュール感が全然わからないなぁ…」、「勉強計画ってどうやって立てればいいの?」といった疑問がなくなりますよ!
編入試験のスケジュールを把握しよう
大学編入試験の日程は大学単位ではなく、学部単位で公表されます。
大学側から発表されるのは「募集要項の公開」と「試験日の公開」の2つ。
文系、理系でおおまけにわかれており、スケージュール感は下記の通りです。
文理 | 募集要項の公開日 | 試験日の公開日 |
---|---|---|
文系 | 6月〜8月 | 8月〜12月 |
理系 | 3月〜5月 | 5月〜8月 |
募集要項が発表されるのは試験日の2〜3ヶ月前です。
また編入試験は突然募集がストップするということもあるので、志望校の募集要項ははやめにチェックしておくことをおすすめします。
このスケジュール感を把握しておくことが、勉強計画を練るのには不可欠です。編入試験を受験するほとんどの人が併願校、滑り止めを受験すると思うので文系、理系でだいたいの日程を把握しておきましょう。
国公立に合格する勉強計画の立て方【準備編】
ここから国公立に合格するための勉強計画の立て方を紹介します。
ここでは国公立の理系学部である「神戸大学 工学部」を例にとって勉強計画を立てていきます。
※理系、文系関係なく使える方法なので、みなさん真似してみてください。
まずは勉強計画を立てる前の準備編です。大きく分けて2つの準備が必要になります。
- 志望校の募集要項をチェック
- 最低合格ラインを確認
ちなみに勉強計画を立てるのは試験日から1年前がおすすめです。遅くても7ヶ月前には勉強計画を立てて準備しましょう。
その1. 志望校の募集要項をチェック
まず志望校の募集要項をチェックします。
試験日の2〜3ヶ月前に募集要項は発表されるんじゃないの?1年前〜7ヶ月前は無理じゃない?
という疑問がわくかもしれませんが、前年度の募集要項をチェックすればOK。
大学編入の募集要項の内容は大幅に変わったりすることはほぼないので、前年度の募集要項をチェックしましょう。
募集要項でチェックする内容は、
- 出願の条件と日程
- 試験日、面接日
- 受験科目、TOEICまたはTOEFLの有無
です。
それぞれ確認する意図を紹介していきます。
出願の条件と日程
出願日が過ぎればそもそも受験することができないので、必ずチェックして受験年度の募集要項が出たときにすぐに出願できるように準備しましょう。
また出願の条件の確認も忘れてはいけません。
転部する場合や、短大からの受験資格は大学や学部によって違います。
神戸大学工学部の編入の募集要項には、
大学に2年以上(休学期間を除く。)在学(2020年3月をもって、2年間在学となる者を含む。)し、62単位以上を修得した者
と記載があります。
つまり私立大学から編入する場合は62単位必要になるということです。案外見落としがちなので受験資格、出願の条件を満たしているか確認しましょう。
試験日、面接日
試験日と面接日は必ずチェックしましょう。
ただし試験日と面接日は前年度の募集要項と受験年度の募集要項で唯一変わる点です。
なのでだいたいこの時期に試験日と面接日があるんだなというくらいでOK。
確認する意図としては、併願校つまり滑り止めを決めるためです。日程がかぶらなければ複数受験ができるので、第一志望の日程から滑り止め校を決めていきます。
ちなみに1日目試験日、2日目面接日のパターンがほとんどです。
神戸大学工学部は、試験日が8/21、面接日が8/22でした。
受験科目、TOEICまたはTOEFLの有無
説明が不要かと思いますが、受験科目の確認は勉強計画をたてるために必要ですよね。
またTOEIC、TOEFLの有無も重要なので確認しましょう。あと裏技的な話なのですが、受験する大学が決まってTOEIC、TOEFLがある場合は受けれる限り受けましょう。お金はかかりますが1点でも高い点数の方が有利ですし、たった数千円で国公立に合格できる可能性が上がると考えれば安いかと思います。
少し脱線しましたが受験科目を確認に戻ります。神戸大学工学部の受験科目は下記の通り。
- 英語
- 数学
- 物理
- 専門科目
この通りで第一志望の受験科目を確認することで、重複する受験科目の大学・学部を滑り止めにすることができればOKですよね。神戸大学工学部が第一志望なら英語、数学、物理、専門科目で受験できる大学が滑り止めといった感じです。
その2. 最低合格ラインを確認
最低合格ラインの確認ですが、だいたい7割以上と考えておきましょう。
僕は大阪大学、神戸大学に合格しましたが、僕自身の感覚的にも合格者にインタビューした感じからも7割以上取れていれば問題なしです。
上記の通りで7割以上とれるように計画を立てていきます。
ちょっと脱線します。私立大学は異なります。
7割以上と言いましたが私立大学は異なります。編入試験自体そんなに問題は難しくないのですが、私立大学はさらに簡単な傾向があります。
とくに関関同立や早稲田の問題は簡単なので差がつきにくいです。とはいえ受験者層のレベルは低いので8割ほどとれれば問題なしです。
京都大学に進学した高専生の面白い話があるので紹介しておきます。
高専には同志社への推薦枠があるみたいですが誰も使わないようです。(推薦枠は確認してないので本当かどうかわかりません)また高専生で同志社をはじめとする私立大学を受験する人もいないようで、国公立に合格する可能性が低い生徒が先生から関関同立くらいしかひっかかるところがないぞと言われるレベル感みたいです。
編入のプロである高専生の話なので参考にするといいかと思います。
なので編入で関関同立を目指す人は肩の力を抜いてチャレンジすれば問題ないかと思います。
国公立に合格する勉強計画の立て方【計画編】
ここから科目別の勉強計画の作成方法を紹介します。
どの科目も方法は同じです。ここで紹介する勉強計画の作成方法はかなり重要で、編入のキモみたいなものなので必ずしっかり読んで実行しましょう。
下記の3ステップで勉強計画が完成します。
- 過去問を過去3〜5年分確認して出題範囲をチェックする
- 現在の理解レベルを1〜5で分ける
- 科目別に計画表に落とし込む
ステップ1. 過去問を過去3〜5年分分析して出題範囲をチェックする
まずは志望する大学の過去問を3〜5年用意しましょう。
大学編入の受験対策は過去問ベースでOKです。準備編でも説明したように7割強取れれば合格圏内なので過去問から逆算して勉強計画を立てていきます。
3〜5年分の過去問を分析するのは出題範囲を確認するため。3年分だけでもOK。
この確認をするだけで無駄な勉強をせずにすみますし、点数を取る勉強が可能になります。
基本的に大学編入の出題範囲は大幅に変わることはないので、「ここ出題されるかも?」みたいな勉強は無駄です。過去問で出題されたことがない分野はほぼ誰も解くことはできないので気にする必要はありませんよ。
ちょっと具体例として神戸大学工学部の数学の過去問分析をしてみましょう。
行列、固有値と固有ベクトル、2変数関数、重積分
上記の通りで数学と一括りにしてもこの分野のみ勉強すればいいことがわかりますよね。
でも確率が出るかも…〇〇年前に1回出題されてた…
みたいに思う受験生も多いのですが、確率なんて勉強する必要なしです。繰り返しますが傾向から外れた問題はほぼ誰も解けないので対策する必要なし。
過去問ベースで進めましょう。
上記のようにざっくりと全受験科目を分析して出題される分野を確認しましょう。
ステップ2. 現在の理解レベルを1〜5で分ける
受験科目別の出題される分野が確認できたら、現時点での理解レベルをざっくりでいいので5段階で分けましょう。
理解レベルは、
- レベル1 何がわからないかもわからない
- レベル2 基礎をかじったことがある
- レベル3 基礎が理解できている
- レベル4 解説を読めば理解できる
- レベル5 過去問が解ける
上記のように分けるといいです。
ちなみに神戸大学工学部の数学ならこんな感じでわける感じです。
- 行列 ・・・ レベル4
- 固有値と固有ベクトル ・・・ レベル3
- 2変数関数 ・・・ レベル2
- 重積分 ・・・ レベル1
こうやって区別することで教科、分野別に使うべき時間が明確になりますよね。レベル4、5ならほぼ対策は必要ないですし、レベル1ならすぐにでも対策は必要ですよね。
現時点での理解レベルをざっくりでいいので5段階で分けるましょう。
ステップ3. 科目別に計画表に落とし込む
ここまできたら計画表に落とし込むだけでOK。
余裕を持って受験1ヶ月前には過去問を完璧に解けるようになっているのが理想です。
具体的な計画表への落とし込み方ですが、教科、科目別に設定します。
例えば先ほどの例では「重積分」はレベル1だったので基礎から勉強する必要がありますよね?
なので「重積分」下記のように計画を作ってみます。
基礎理解(3ヶ月) → 応用問題(2ヶ月) → 過去問対策(2ヶ月)
上記の通りで自分なりでざっくりでいいのでおおまかな計画を作ります。だいたいの受験生は「数学」、「英語」と大きく計画を立てますが、「重積分」みたいに出題分野別に計画をたてましょう。
出題分野別に勉強計画表を作りましょう。
勉強計画を立てる時の注意点
ここまで編入試験で国公立に合格するための勉強計画の立て方を紹介してきました。
1点だけ注意点があるので紹介しておきます。
それは「TOEIC、TOEFL対策はすぐにはじめるべき」ということです。
受験科目を確認して「TOEIC、TOEFL」のスコア提出が必要な場合は、すぐに受験エントリーするようにしましょう。
理由は、
- 「TOEIC、TOEFL」は受験回数が増えれば増えるほど点数が上がる傾向あり
- 1点でも多いスコアの方が有利
- 「TOEIC、TOEFL」のスコア提出=複数回受験できる
という感じです。
シンプルに何回も受験できるテストと理解すれば、何回も受験するのがお得ですよね?
また「TOEIC、TOEFL」のスコアは受験間近だと間に合わない可能性からもはやめに受験しておきましょう。
まとめ:過去問から逆算してスケジュールを組むと合格にちかづく
以上ですが、スケジュールを把握して勉強計画を立てる方法がわかったのではないでしょうか?
編入試験は大学や高専に所属しながらの受験になるので、勉強計画を立てることがかなり重要になってきます。
ここで紹介した勉強計画の立て方を参考にみなさんも受験の準備を進めてください!
大学編入試験は決して難しくありません。しっかり対策をたて、努力すれば国公立大学や難関私立大学に合格することが可能です。あなたも編入試験で人生を変えてみませんか?ステップ編入学院が全力でサポートさせていただきます。まずはお気軽にご相談ください。